輝きの向こう側へ!の感想



最初に見てから大分時間が経ってしまいましたが、考えをすっきりさせる意味では良かったかもしれません。そろそろ上映も終わるようですし、私の評価も大分固まったのでここに書きたいと思います。



純粋にストーリーに点数をつけるならトータルで60点くらいです。


この映画、大きく分けて4つの流れ「起承転結」があったと思うので、ひとつひとつ追っていきます。


「起」

まず、最初の劇場予告からアリーナライブ決定までの流れ。時間にして7分でしたが、掴みは完璧だったと思います。最初の劇場予告は内容がぶっ飛んでて迫力満点、生っすかレボリューションコールからの歌マスは鳥肌が立ちました。(選曲Good、映画館の音響も素晴らしい。)そして、アイドルの現在をひと通り描いた後の「はい、ただいま。プロデューサー!」これはなんか毎回ドキッとします。ということでこの導入部分は150点あげていい出来でした。


「承」

続いて合宿シーン。ここも楽しく見れました。途中、亜美真美の作画ミス、不自然なヌルヌル作画などありましたが、夏景色にラムネ色青春がぴったりはまっていて、また、ダンスのシーンも良かったです。春香とバネPの「今を大切に。悔いのないように」のシーンは全編の中でも好きなシーンのひとつ。時間にして43分でしたが程よい分量だったと思います。


「転」

そして、個人的に不満が残ったのが加奈が離脱して、それを呼び戻すまでの第3部。52分かけて描かれたわけですが、どうもかけた時間の割に最後の解決の流れが急だった気がします。加奈が欠けて以降ずっと重いシーンが続いていて、果たしてどうなるんだろう…と思っていたら、最後は直接呼び戻しに行ってあっさり確保。ここはこの映画で一番の核だったんですから、もう一捻り欲しかったし、一回目鑑賞時にはあると期待して見ていただけに残念でした。

そして、春香が挫折した仲間に手を差し伸べる流れは(それを一度拒絶されるところまで含め)アニメ20話の千早回と重なるところがありましたが、この加奈回とも言える部分は結局バックにある色々が千早のときよりも随分と軽かったし、当たり前ですが伏線もありませんでした。千早回は一話からかなり丁寧に伏線を描いていただけに、この点で映画はかなり引けを取っている印象です。

で、この春香と加奈で描く「加奈回」なんですが、残念なことに私が視聴中感情移入したのは映画で初めて知った加奈の方でした。765プロの映画を見に来ているのに加奈の方に感情移入させられても…って感じなんですが、映画で初めて知った加奈を思う春香の気持ちというのは自分には少し分かりづらかったです。で、そこは譲って加奈に感情移入するのを許したとしても、さっき言ったようにその背景が軽かったから余計にがっかり。この点は自分の中でかなりマイナスに響いているような気がします。

ということで、長くなりましたがこの部分は50点くらいです。


「結」

「結」は春香のスピーチとライブシーンです。このスピーチ以降の流れは凄く良かったと思います。伊織の「バカね。もし間違えたって、転びそうになったって、なんとかしてみせるわ。それが、私たちでしょ?」はかなり好きなセリフです。思いを伝えきった後の春香の涙にもグッと来ました。そして、バネPの「俺は忘れないからな。今日のこのステージを」からM@STERPIECEイントロの流れは大好きで、M@STERPIECEも凄くいい曲だと思います。初めて聴いた時は鳥肌を通り越して震えました。ということで「結」は120点くらい。エンドロールも大好きです。



感想はこんな感じです。やっぱり主題となる部分で主役だったのがミリオン組だったことが大きく響いて全体の満足度を下げています(私の中ではね)。良かったところは「音」です。別に映画館の音響を言っているわけではなく、作品全体として音が上手く使われているなぁという印象を受けました。劇中歌はどれも素晴らしく、BGMではアニメでおなじみのものは勿論、一番頭に残ったのが、いよいよライブという時にかかるBGM(サントラ的には「16. 広がりゆく夢」、昔のもので言えばMASTERPIECE 05の10曲目終盤の「ED_DAISEIKO」ですか。アニメでは初出ですね)。ゲームのエンディングが浮かんで色々思うところがありました。

こうやって見るとジャケットも似てるかも…





4回目鑑賞(VideoM@ster版)での変化




2015年追記

ネットで見つけたので、これを置いておきます。
いつかまた志保の記事だけ書くかもしれないけど、志保Pはこれ読んでほしいなと思う。


僕は上辺だけ撫でていて、気づけなかったらしい。
なんとも情けない。


輝きの向こう側へ!の感想 輝きの向こう側へ!の感想 Reviewed by mug on 4/12/2014 Rating: 5

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